コンピュータ将棋研究Blog

Twitterアカウントsuimon@floodgate_fanによるコンピュータ将棋研究ブログです。

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ponanza流▲5八玉型について

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最近のponanzaの棋譜を並べていて気付いたのだが、符号で▲5八玉という手が多い。

私はこの指し方が有力ではないのかと感じはじめている。

今回は戦型別にこの▲5八玉型を見ていきたい。

①横歩取り▲5八玉型

ponanza-990XEE vs. Railgun (2015-11-19 12:00) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/11/19/wdoor+floodgate-600-10+ponanza-990XEE+Railgun+20151119120005.csa

f:id:fg_fan7:20160207191421p:plain

横歩取りで▲5八玉は珍しくないがこのタイミングでの玉上がりはそこまで多くはない。以下、下図のように進んだ。力戦模様である。

f:id:fg_fan7:20160207191603p:plain

②角換わり▲5八玉型

ponanza-990XEE vs. gps_l (2015-02-14 00:00) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/02/14/wdoor+floodgate-600-10+ponanza-990XEE+gps_l+20150214000005.csa

f:id:fg_fan7:20160207192643p:plain

角換わりでの▲5八玉型は非常に珍しい。ponanzaは数局指しており、場合によっては戦いの内に▲6八玉と寄ることもある。指しこなすのは難しいだろうが挑戦してみる価値はあると思う。

③相掛かり▲5八玉型

ponanza-990XEE vs. saya-1c_0.1.11 (2015-11-19 16:00) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/11/19/wdoor+floodgate-600-10+ponanza-990XEE+saya-1c_0.1.11+20151119160003.csa

f:id:fg_fan7:20160207193524p:plain

相掛かりでも▲5八玉型で戦うことがある。この将棋は序盤で小競り合いが続いた後に▲6九玉と玉の位置を変えている。このような臨機応変な戦い方もponanzaは得意だ。

f:id:fg_fan7:20160207193756p:plain

④対矢倉▲5八玉型

ponanza-990XEE vs. gpsfish_normal_1c (2015-01-29 02:30) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/01/29/wdoor+floodgate-900-0+ponanza-990XEE+gpsfish_normal_1c+20150129023004.csa

相手が矢倉模様で駒組みをしてきた場合、ponanzaは矢倉囲いをあまり指さないため、急戦模様の将棋になりやすい。

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上図からponanza独自の急戦模様の駒組みをみせた。真新しい指し方なので指しこなすのは技量が必要に思う。下図のように進んだ。

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⑤対振り飛車▲5八玉型

ponanza-990XEE vs. kuragame (2015-11-18 00:00) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/11/18/wdoor+floodgate-600-10+ponanza-990XEE+kuragame+20151118000002.csa

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対振り飛車の場合、ponanzaはすぐに▲6八玉と寄る。これは後手番になったとしても相手が飛車を振ってくれたのなら十分とponanzaが考えているからなのだろうか。この将棋は途中で将棋は終わってしまったが、ponanzaが面白い囲いにしていた。どのような構想を描いていたのだろうか。

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⑥居飛車力戦▲5八玉型

 ponanza-990XEE vs. NineDayFever_XeonE5-2690_16c (2015-02-11 02:30) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2015/02/11/wdoor+floodgate-600-10+ponanza-990XEE+NineDayFever_XeonE5-2690_16c+20150211023004.csa

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強豪NineDayFeverとの一戦。この後すぐに▲6九玉と戻した。以下▲右四間飛車対△右玉の力戦に進んだ。

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まとめ

ponanzaは序盤早々に▲5八玉と決めることが多いため、相手の作戦も多岐に渡ることがわかった。

ほとんどの戦型でこの指し方はみられるといってもよいのではないだろう。

また▲6八玉や▲6九玉とすぐに組み替える指し手も目立つ。

これはponanzaが相手の駒組みによっては後手番になっても構わない考えているからなのだろう。

これからもponanzaの序盤の指し方には興味が尽きない。

第1期電王戦での山﨑叡王との2番勝負もそういった点に注目するとさらに興味深いと思う。