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コンピュータ将棋研究Blog

Twitterアカウントsuimon@floodgate_fanによるコンピュータ将棋研究ブログです。

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ソフトに見る矢倉に対する有力策

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近年、プロ間での相居飛車の将棋では角換わりの将棋が増加しており、その割合は矢倉に近い数字になってきている。

コンピュータ将棋による新手も矢倉では指されており、特に先手番での苦労が続いている形になっている。

今回はコンピュータ間で指されている有力な対矢倉の将棋を紹介したい。

①急戦居角左美濃

http://www.shogidojo.com/kifu/ponanza/201512/21090548_1209_twostep_2944_xo_ponanza_3430.kif

f:id:fg_fan7:20160213152325p:plain

floodgateではgpsfishが得意としている戦法で、居角(2二角)のまま角のにらみを活かして速攻を仕掛ける。急戦矢倉に分類される形だ。

攻めを繋げるのは高度な技術を要するが攻めが決まった時の破壊力は抜群。

この実戦も70手の短手数でponanzaが勝利している。

参考書籍

対矢倉 左美濃新型急戦(将棋世界2016年11月号付録)

対矢倉 左美濃新型急戦(将棋世界2016年11月号付録)

 

②△4五歩反発型

NineDayFever_XeonE5-2690_16c vs. ponanza-990XEE (2013-07-06 22:00) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2013/07/06/wdoor+floodgate-900-0+NineDayFever_XeonE5-2690_16c+ponanza-990XEE+20130706220000.csa

f:id:fg_fan7:20160213154122p:plain

この△4五歩反発型は▲4六銀▲3七桂型に組ませない手法として現在プロ間でも流行している形。floodgateでもかなりの対局数が指されている。

今回紹介した将棋は

プロの定跡最前線 矢倉△4五歩作戦の研究(将棋世界2015年09月号付録)

プロの定跡最前線 矢倉△4五歩作戦の研究(将棋世界2015年09月号付録)

 

この将棋世界の付録でも触れられている変化が指された将棋である。

興味のある方はチェックしていただきたい。 

③右四間飛車急戦

Poseidon vs. NineDayFever_XeonE5-2690_16c (2014-01-14 11:00) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2014/01/14/wdoor+floodgate-900-0+Poseidon+NineDayFever_XeonE5-2690_16c+20140114110009.csa

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アマチュア間でも大人気の対矢倉の右四間飛車。

狙いがわかりやすく、破壊力もあるのでおススメの作戦だ。

上位ソフトもよく指しているほどの有力な作戦である。

④ponanza流▲5八玉型急戦

http://www.shogidojo.com/kifu/ponanza/201512/21146152_1211_ponanza_3445_ox_Ryougi_Shiki_3128.kif

f:id:fg_fan7:20160213155813p:plain

最後に紹介するのは非常にユニークな作戦。

ponanzaが将棋倶楽部24で指した将棋だ。

先手の形が「w」のようになっていて面白い。

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このような玉形から銀をぶつけて仕掛けていった。以下攻め倒し、57手の短手数で勝利している。

実戦例はほとんどないが、今後が注目される指し方である。

まとめ

現在、コンピュータ将棋の間では相矢倉の将棋が減ってきている。

今回紹介したような急戦系の将棋が多く(△45歩反発は除く)、矢倉を組むまでに手数が掛かるために攻め潰される危険性があるとみられているのかもしれない。

急戦にしても仕掛ける側に攻め方のバリエーションが多く、受ける側には苦労の多い展開と言えるかもしれない。

今後、矢倉という戦法はどのようになっていくのか。

私はコンピュータの指し方も参考にしてきたいと思っている。