コンピュータ将棋研究Blog

Twitterアカウントsuimon@floodgate_fanによるコンピュータ将棋研究ブログです。

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対矢倉左美濃急戦の5つのバリエーション

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はじめに

現在、この戦法は特に将棋倶楽部24や将棋ウォーズといったネット将棋で流行している。

戦法自体も非常に有力であるし、なおかつ持ち時間の短い将棋で威力を発揮すると言える。

この戦法の特徴として作戦の幅が広いことが挙げられる。

よって矢倉側が対策を確立しにくく、現状苦戦している。

今回は左美濃急戦の様々な形を紹介したい。この戦法は右銀の使い方がポイントとなる。

△6三銀型左美濃

将棋ウォーズ棋譜(ziggs五段対2016Pona九段)

f:id:fg_fan7:20160529084236p:plain

左美濃急戦の基本とも言えるのがこの△6三銀型での仕掛け。

プロ棋戦でも第1期叡王戦本戦 森内ー阿部光戦で指されたのは記憶に新しい。

http://www.eiou.jp/kifu_player/20151027-1.html

陣形が低いので飛車を切る攻めが成功しやすいのが特徴だ。

△5四銀型左美濃

将棋ウォーズ棋譜(mizosato五段対2016Pona九段)

f:id:fg_fan7:20160529084928p:plain

先手が▲7九角と引いたのを見て6筋の利きからそれたので△5四銀型に構える。

このあと後手は△6三金や△6二飛として6筋を狙いに行く展開が多い。

将棋ウォーズの棋譜を参考にしてほしい。

△8四銀型左美濃

序盤で△8四歩を保留できた場合、△5四銀型に構えるよりも△8四銀型にしたほうが7筋の攻めが絡むのでより攻撃力が高まる。

将棋ウォーズ棋譜(hanmoja四段対2016Pona九段)

f:id:fg_fan7:20160529085556p:plain

このような展開も覚えておくとこの戦法のバリエーションが広がるだろう。

△5三銀型左美濃

この形は将棋ウォーズの2016Ponaは指していないが、古くから矢倉対策として用いられてきた形である。関西学生棋界OBの二次元人さんがこの形を得意とされていた。

他サイトリンク 二次元空間

http://2jigenn.fc2web.com/syogi/genko/defeat.htm#defeat4

floodgateでもこの形の将棋は指されている。

jidaiokure vs. ponanza-990XEE (2013-10-10 21:00) http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2013/10/10/wdoor+floodgate-900-0+jidaiokure+ponanza-990XEE+20131010210003.csa

f:id:fg_fan7:20160529091300p:plain

このような指し方も有力である。是非とも覚えておきたいところだ。

どちらかというと、攻守のバランスが取れた形と言えそうだ。

△4三金型高美濃

先手の早めの▲4六銀にはその銀を追い返すために△4四歩~△4五歩~△4三金と高美濃に組み替える展開が有力となる。

[https://twitter.com/floodgate_fan/status/736346948551114752:embed#左美濃急戦

△8五歩保留+△4三金型高美濃

先手の早めの▲46銀にはその銀を追い返すために△44歩〜△45歩〜△43金という展開が有力。島本ー千田戦も参照。 https://t.co/SO7X1InOmR]

将棋ウォーズ棋譜(2016Pona九段対habumomiji五段)

f:id:fg_fan7:20160529092250p:plain

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この将棋は左美濃側が先手だが手の流れが参考になるだろう。

余談だがこの左美濃急戦は振り飛車党の方にもお勧めである。

なぜなら戦い方が相振り飛車の感覚に似ているとも言えるからだ。

試しにこの将棋を左右反転してみる。

f:id:fg_fan7:20160529092858p:plain

振り飛車党の方は先手を持ちたいと思う方のほうが多いのではないだろうか。

ここまで進むと後手の矢倉囲いが形を決めすぎている可能性が考えられる。

このようにこの戦法は形勢判断をする際、左右反転してみるのも有効である。

まとめ

この戦法は作戦の幅が非常に広い(本当は5つ以上に分類できるだろう)。

しかしその分対策を絞られにくく、その影響で現状先手が困っている。

大まかに分けると右銀の使い方が鍵をにぎり、

①△6三銀型②△5四銀型③△8四銀型④△5三銀型⑤△4三金型高美濃型に分かれる。

皆さんもこの戦法の理解度を高める為に、ネット将棋などで実戦をたくさん指してほしい。

筆者も試行錯誤をしながらやっている段階だ。