コンピュータ将棋を使った研究方法では
・自分の指した将棋を解析させてみる
・コンピュータに課題局面から検討させてみる
・将棋ソフト同士の棋譜を見て研究する
が主に考えられる。
まず
・自分の指した将棋を解析させてみる
これは解析させるだけで簡単そうに見えるが、その内容は実に難しい。 頓死や詰み逃しの類いはソフトの指摘によりすぐにわかるが、序盤のちょっとした構想で−に評価が傾くと何故だかわからない。 その手順は表記されているが、言語化されていないので難しい。
しかし自分では思いもつかなかった手を指摘された時の発見は何事にも代えがたいものがある。
次に
・コンピュータに課題局面から検討させてみる
これはかなり有効かもしれない。 特に定跡書に書かれている変化をソフトで解析させてみると本に載っていない有力な手が見つかったりする。 またパッとしたその局面の形勢の評価値を数字で表してくれるのも形勢判断をする際に羅針盤となりありがたい。
最後に
・将棋ソフト同士の棋譜を見て研究する (floodgateなど)
序盤でのソフトによる独創的な構想であったり、中終盤のテクニックを学ぶのにいい教材となる。 人間同士では難しい、その時々の読み筋を全ての指し手で知ることができるのがいい点。 難しいところは自戦記や観戦記と違って、言語化されていないところ。自分なりに指し手を解釈していく必要がある。