技巧のfloodgateと第3回将棋電王トーナメントで指された将棋、合わせて345局を
データベースを用いて分析してみた。
(データに勝敗未決定の将棋は含んでいない。)
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技巧の先手番での戦績
先手(下手)勝ち: 148
後手(上手)勝ち: 8
千日手 : 0
持将棋 : 0
先手(下手)勝率: 0.949
後手(上手)勝率: 0.051
平均手数 : 127.807
敗局の戦型の内訳は
先手中飛車 2局
先手四間飛車 1局
矢倉 1局
相掛かり 1局
その他 3局
となった。
技巧の後手番での戦績
先手(下手)勝ち: 11
後手(上手)勝ち: 148
千日手 : 0
持将棋 : 0
先手(下手)勝率: 0.069
後手(上手)勝率: 0.931
平均手数 : 122.500
敗局の戦型の内訳は
後手ゴキゲン中飛車 1局
後手四間飛車 2局
角換わり 5局
後手三間飛車 1局
後手陽動振り飛車 1局
その他 1局
となった。
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技巧の勝率は先後とも9割を超える圧倒的勝率である。
今回は技巧の敗局の内訳を分析してみた。
先後の敗局を合わせると19局。(うちponanzaとの劣勢の1局は含んでいない。)
その中で居飛車が7局、振り飛車が8局、その他が4局となった。
その他の将棋はgpsfishが後手番で技巧の矢倉に序盤早々に桂馬を跳ねて急戦を仕掛けた将棋などである。
敗局のほとんどの将棋が序盤から少し不利になりそのまま挽回できずに負けるパターン。
頓死や逆転負けの将棋は見たことがない。
まだ対局データが少ないが、序盤の作戦選択の精度が上がればさらにレーティングが上がるのではないか。(例えば、ゴキゲン中飛車は序盤から超急戦の変化があるのでリスクが高いので戦法選択から外すなど。)
また、振り飛車を指さないようにするという選択肢もあるかもしれない。
それにしても今後が非常に楽しみなソフトである。