はじめに
対振り飛車の銀冠はその手厚い陣形から好む愛好者は多い。
居飛車穴熊より銀冠が好きだという人もかなりいるはずだ。
今回はそういった方にとって参考になる将棋を紹介したい。
実戦例
動く将棋盤は以下のリンクから
https://shogi.io/kifus/231543
開始日時:2013/03/06 13:00:01
棋戦:wdoor+floodgate-900-0+ponanza-990XEE+PuppetMaster+20130306130002
先手:ponanza-990XEE
後手:PuppetMaster
中盤のこの局面で次の一手が前進流の機敏な一手だった。
▲9五歩が狙いの端攻め。香車を持つと▲3六香の狙いがある。
また一歩を持つと別に本譜の狙い筋が生じる。
(上図からの指し手)
△同 歩 ▲同 香 △9三歩▲2四歩△同 歩▲2二歩
(下図)
これでもし△同角なら▲2四飛で飛車先を突破できる。
流れるような手順だった。
本譜は▲2二歩(上図)から
△3八歩▲2一歩成△3九歩成▲5九角△2五飛▲同 飛△同 歩▲7六桂(下図)と進んだ。
この▲7六桂も絶好の手で▲6四桂と▲8四歩△同歩▲同桂の二つの狙いがある。
この展開は銀冠の手厚い陣形が生きている。
以下は先手が制勝した。
このような対振り飛車の将棋で居飛車穴熊にせず銀冠に組んで玉頭の厚みを活かす指し方も面白い構想だと思う。