はじめに
ツツカナの矢倉△4五歩反発型(2013年) - コンピュータ将棋研究Blogの続き。
今回は2014年のツツカナの矢倉△4五歩反発型の将棋を見ていきたいと思う。
2014年実戦例
動く将棋盤は以下のリンクから
https://shogi.io/kifus/231303
開始日時:2014/03/01 07:00:01
棋戦:wdoor+floodgate-900-0+Apery_2700K_4c+ttkn_eval130807_2630QM+20140301070003
先手:Apery_2700K_4c
後手:ttkn_eval130807_2630QM
(上図からの指し手)
▲3七銀 △5三銀 ▲4八飛 △9四歩 ▲4六歩 △同 歩 ▲同 角 △9五歩 ▲6四角 △同 銀 ▲3五歩 △4七歩 ▲同 飛 △3八角(下図)
△4七歩~△3八角と相手の攻めを呼び込む強気な指し方だ。▲4三飛成が見えているがツツカナは当然読み筋。-72でわずかに後手有利とみている。
(上図からの指し手)
▲4三飛成 △同 金 ▲3四歩 △同 金 ▲3五歩 △4四金 ▲6五歩 △同 銀 ▲3四金 △同 銀 (途中図)
▲7一角 △4二飛 ▲3四歩 △同 金 ▲4四歩 △3二金 ▲5三角成 △4四飛(下図)
ここからの指し手は相手の攻めを丁寧に受け止める指し方だ。決して派手さはないが、確実にいい手を積み重ねるツツカナ将棋の特徴が表れた手順だと思う。
Aperyの攻めはやや細い印象だ。ツツカナはここからさらに受けの手を続けていく。
(上図からの指し手)
▲同 馬 △同 金 ▲4一飛 △4九飛 ▲3三歩 △同 玉 ▲2一飛成 △2九角成 ▲4一龍△3一歩(途中図)
▲2一銀 △4二金 ▲3一龍 △3二歩 ▲4五歩 △同 金 ▲3四桂 △4三金 ▲2二桂成 △6四角 ▲3二龍 △4四玉 ▲3六銀 △3四金(下図)
ツツカナが受けの好手を連発し、入玉の態勢に入ってきた。このように中盤でのしぶとさ、受けの強さがツツカナの良いところだと思う。
この将棋の総棋譜は以下から
では次の対局を見てみよう。
実戦例その2
動く将棋盤は以下のリンクから
https://shogi.io/kifus/231313
開始日時:2014/03/04 00:00:02
棋戦:wdoor+floodgate-900-0+Flummi+ttkn_eval130807_2630QM+20140304000005
先手:Flummi
後手:ttkn_eval130807_2630QM
(上図からの指し手)
▲3七銀 △9五歩 ▲4六歩 △同 歩 ▲同 角 △同 角 ▲同 銀 △4七角 ▲3五歩 △3六角成(下図)
次に▲4六歩~▲同角と先手がすぐに反撃に出る指し方を見てみる。
これには△同角~△4七角と打ちこむのが定跡の手順。
馬を作って徐々に圧迫していく。ツツカナ好みの展開だ。
(上図からの指し手)
▲3四歩 △同 銀 ▲3七銀 △6九馬 ▲5二角 △3六歩 ▲4六銀 △4五歩 ▲3五歩 △4六歩 ▲3四歩 △4七歩成 (途中図)
▲6一角成 △5八と ▲7九金 △同 馬
▲同 玉 △6九銀 ▲8八玉 △9六歩 ▲同 歩 △7八金 ▲9八玉 △9六香(下図)
あっという間に寄り形となった。途中で馬と金を交換したので好手で、そこからは一気の寄りとなった。ツツカナの快勝譜。
この将棋の総棋譜は以下から
その他の参考棋譜
参考棋譜1
https://shogi.io/kifus/231370
開始日時:2014/03/04 18:30:01
棋戦:wdoor+floodgate-900-0+Bonanza6.0-Opteron250-2c+ttkn_eval130807_2630QM+20140304183004
先手:Bonanza6.0
後手:ttkn
参考棋譜2
https://shogi.io/kifus/231375
開始日時:2014/04/20 01:30:04
棋戦:wdoor+floodgate-900-0+Flummi3+ttkn_eval130807_2630QM+20140420013009
先手:Flummi3
後手:ttkn_eval130807_2630QM
参考棋譜3
https://shogi.io/kifus/231380
開始日時:2014/10/05 23:00:02
棋戦:wdoor+floodgate-900-0+AWAKE_i7_2620M_2c+tsutsukana_time32_usiponder+20141005230002
先手:AWAKE_i7_2620M_2c
後手:tsutsukana_time32_usiponder
またこのような形でツツカナやその他のソフトの将棋を紹介していきたいと思う。