新竹部流横歩取り▲3三飛成戦法の実戦例
先日、いつものように将棋ウォーズの2016Ponaの将棋を鑑賞していた時に興味深い将棋を発見した。それがこの将棋である。
https://shogi.io/kifus/235051
開始日時:2016/12/05 22:30:42
棋戦:将棋ウォーズ
戦型:横歩取り
先手:2016Pona
後手:後手
(初期局面)
(初手からの指し手)
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲5八玉 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2五歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛(途中図)
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △4一玉 ▲3四飛 △3三角 ▲同飛成(下図)
横歩取り模様の将棋で早い段階で▲5八玉と指すのは最近注目されている形。
16手目△4一玉に対して▲2二角成△同銀▲7七角打と進んだのが、
第2期叡王戦決勝三番勝負第1局の千田‐佐藤天戦。
棋譜は以下から
千田翔太 五段 vs. 佐藤天彦 名人 第2期叡王戦決勝三番勝負 第1局 - 無料の棋譜サービス 将棋DB2
その指し方は過去に2016Ponaも指してはいるが、
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本局では▲3四飛と横歩を取った。
そして△3三角に対して▲同飛成と指したのが大胆な一手だった。
ここで先手の5八玉、後手の4一玉が入っていなければ、竹部流と呼ばれる指し方である。
↓竹部流参考図
竹部流の狙いについては下記の書籍に詳しく掲載されている。
参考書籍
序盤の手順を説明したところで次回からは本格的に本譜の検討を進めていきたいと思う。
(本譜局面図再掲)
本Blogでは暫定的に5八玉、4一玉の交換が入った形での▲3三飛成を新竹部流と呼ぶことにする。
(その2に続く)
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↓参考書籍
高橋 道雄 マイナビ出版(日本将棋連盟発行) 2009-12-23