はじめに
10/8、この日は朝日アマ名人戦の東海ブロック予選だった。
前々からこの大会を目標に練習をし準備は万全…のはずだった。
しかし、その気持ちとは裏腹に予選から強豪ブロックに入り、
熱戦だったものの2連敗で予選敗退。
ガックリと肩を落としたが、この日は澤田真吾六段の指導対局を受けるチャンスがあったため、どこにも寄り道をせずに将棋センター歩に直行した。
そして無事、澤田六段と指導対局を受けることができた。
手合は平手と角落ちとで迷ったが、せっかくなので平手で教わることにした。
実戦譜
動く再生盤は↓のリンクから
指導対局(雁木VS△6二金・△8一飛型) | Shogi.io(将棋アイオー)
(初期局面)
後手:澤田六段 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二 |v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七 | ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:なし 手数=0 まで
(初手からの指し手)
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩 ▲7七角 △3四歩 ▲6六歩(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v角 ・|二 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ 歩 ・|六 | 歩 歩 角 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 銀 ・ 玉 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:なし 手数=9 ▲6六歩 まで 後手番
今回も小林宏七段との指導対局の時と同様に雁木を目指した。
しかし、今回は初手▲7六歩からの手順なので少し指し手は異なっている。
今回の手順のほうがオーソドックスな指し方だろう。
(上図からの指し手)
△4二銀 ▲6八銀 △6二銀 ▲6七銀 △6四歩 ▲5八金△6三銀 ▲4八銀 △7四歩 ▲5六歩 △5四銀(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・v銀v金v角 ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三 | ・ ・v歩v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩 ・|六 | 歩 歩 角 銀 ・ 歩 歩 ・ 歩|七 | ・ ・ 金 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | 香 桂 ・ ・ 玉 ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:なし 手数=20 △5四銀 まで
澤田六段の作戦は△5四銀で腰掛け銀となった。
まだこの時は「△6二飛からの右四間飛車かな?」と漠然と考えていた。
(上図からの指し手)
▲6九玉 △7三桂 ▲7九玉 △4一玉 ▲2五歩 △3三角 ▲5七銀 △6二金 ▲3六歩 △3一玉▲1六歩 △8一飛(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・v銀v金 ・ ・|二 |v歩 ・v桂 ・v歩v歩v角v歩v歩|三 | ・ ・v歩v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六 | 歩 歩 角 銀 銀 歩 ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:なし 手数=32 △8一飛 まで
△6二飛かと考えていたところで△6二金と指され「あっ」と思った。
この指し方は豊島八段が対雁木で連採しており、好成績を上げている形である。
最近ではこの形では▲6七銀型ではなく、▲6七金右型で構える形が増えており「作戦負けか」と少し形勢に自信をなくしていた。
(上図からの指し手)
▲4六歩 △6五歩 ▲同 歩 △7五歩 ▲3三角成 △同 銀 ▲6四歩(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・v桂 ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ 歩v銀 ・v歩 ・ ・|四 | ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩 歩 ・ 銀 銀 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:角 歩 手数=39 ▲6四歩 まで 後手番
局後にソフトを使っての検討でわかったことだが先手の▲1六歩が甘く、作戦負けになっているようだ。
▲1六歩に代えて▲4六銀で攻めを見せるべきだったかもしれない。
さて本譜だが、後手の攻めが好タイミングとなり後手好調の流れとなった。
しかし、先手の指し手も作戦負けながら最善を指しており、勝負はまだまだである。
(上図からの指し手)
△8六歩 ▲同 歩 △7六歩 ▲5五歩 △同 銀 ▲6三歩成(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:角 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・v桂 とv歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩 ・ ・ 銀 銀 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:角 歩二 手数=45 ▲6三歩成 まで 後手番
後手は本筋の攻めを続けている。
先手も▲6三歩成(△同金なら▲7二角)と反撃するが、後手の攻め駒を呼び込んでおり、後手からなにか決め手があってもおかしくない局面である。
(上図からの指し手)
△6五桂 ▲6二と △5七桂成 ▲同 金 △3九角 ▲2七飛 △7七銀(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・ と ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩 ・v銀 銀 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:角 金 桂 歩二 手数=52 △7七銀 まで
澤田六段は△6五桂と指したが、ここではいろいろな手段が考えられた。
まず、△7七歩成という手が考えられる。以下、▲同 桂 △6六歩 ▲6二と △3九角 ▲2七飛 △6七歩成 ▲同金右 △6六歩 ▲6八金引 △6七銀(参考図)
後手:後手 後手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・ と ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・v桂 ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩 ・v歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩 ・ 桂v銀 銀 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ 金 金 ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:先手 先手の持駒:角 金 歩四 手数=56 △6七銀 まで
と進んでどうか。
以下、▲2四歩 △同 銀 ▲6三角と先手も反撃をするが、難しい勝負だ。
また、△6六歩という手も考えられる。以下、▲7六銀 △5四角 ▲7七歩 △6三角 ▲5六歩 △6四銀 ▲6六銀 △3六角 ▲3七桂 △8六飛 ▲8七歩 △8一飛(参考図)
後手:後手 後手の持駒:歩四 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・v金 ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・v桂 ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・v銀 ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | ・ ・ 銀 銀 歩 歩v角 ・ 歩|六 | 歩 歩 歩 ・ ・ ・ 桂 ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:先手 先手の持駒:角 歩 手数=58 △8一飛 まで
と進むのが一例。
この展開は先手のと金を外す代わりに後手だけ角を手放すのでこれもまた形勢判断の難しい将棋だ。
この手順は局後の感想戦でも示されたが澤田六段は角を手放し、先手の陣形が整備されるので指せなかったそうだ。
本譜は、△6五桂から一気に攻める展開に。△7七銀が厳しく見えたが…。
(本譜局面図再掲)
後手:澤田六段 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一 | ・ ・ ・ と ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩 ・v銀 銀 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:角 金 桂 歩二 手数=52 △7七銀 まで
(上図からの指し手)
▲6三角 △8二飛 ▲5一と △8七歩(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と ・v玉v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・ ・ 角v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩v歩v銀 銀 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:金 桂 歩二 手数=56 △8七歩 まで
▲6三角は盤上この1手の反撃手段。
後手陣にアヤを付けないと先手としては勝機がなくなる。
▲6三角に対して△8六飛と走るのは▲7七桂がピッタリとなるので△8二飛は最善。
△8二飛に▲5一とと指したが、▲5二とも有力だったようだ。
しかし、対局中は▲4一角成が魅力的に映ったので▲5一とを選択した。
澤田六段は△8七歩と打ち寄せを目指してきた。
これを▲同金と取ると△5七角成以下先手玉は詰みとなるのでこの歩は取れない。
この局面は非常に難解なところで△8七歩に代えて△2二玉と早逃げをしておくのも有力だった。以下、▲4一角成 △7八銀不成 ▲同 銀 △3一金打 ▲9六馬 △1二玉(参考図)
後手:後手 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と ・v金v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金 ・v玉|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | 馬 歩v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩 ・ ・ ・ 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ 銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:先手 先手の持駒:金 銀 桂 歩二 手数=62 △1二玉 まで
と進むのが一例で難解な形勢。
この展開は後手玉が急に寄せにくくなるのでかなり難しかったと思う。
(本譜局面図再掲)
後手:澤田六段 後手の持駒:歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と ・v玉v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・ ・ 角v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩v歩v銀 銀 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:金 桂 歩二 手数=56 △8七歩 まで
(上図からの指し手)
▲7七桂 △同歩成 ▲同 金 △6五桂▲4一角成 △2二玉 ▲2四桂(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と 馬 ・v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 桂 ・|四 | ・ ・ ・v桂v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩v歩 金 銀 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:金 銀 歩三 手数=63 ▲2四桂 まで 後手番
△8七歩に対して▲7七桂とこのタイミングで銀を取ったのが好タイミングとなった。
以下、△同歩成▲同金△6五桂まで進むのは必然に近いが、好機で▲4一角成を実現することができた。
△2二玉に対して▲2四桂と打ち「これは、ひょっとしたら…」と手応えを少し感じていた。
ただ、細かいながら▲2四桂では▲1五桂のほうがよかったようだ。
(▲3二馬からの詰めろとなっている)
(上図からの指し手)
△同 歩 ▲同 歩 △同 銀(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:桂 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と 馬 ・v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩v銀 ・|四 | ・ ・ ・v桂v銀 ・ ・ ・ ・|五 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩v歩 金 銀 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:金 銀 歩四 手数=66 △2四同銀 まで
66手目△2四同銀では、△5七角成という手も考えられるが、以下▲同 飛 △8八歩成 ▲同 玉 △7七桂成 ▲同 玉 △6五桂 ▲6八玉 △5七桂成 ▲同 玉 △2四銀 ▲2三歩 △同 玉 ▲2五歩(参考図)
後手:後手 後手の持駒:飛 金二 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と 馬 ・v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v玉v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩v銀 ・|四 | ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩 ・ ・ 銀 玉 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:先手 先手の持駒:角 金 銀 桂二 歩三 手数=79 ▲2五歩 まで 後手番
と進んで先手が残しているようだ。
以下、△2七飛の王手には▲3七金とはじいて受けることができる。
本譜は△2四同銀。いよいよクライマックスとなった。
(本譜局面図再掲)
後手:澤田六段 後手の持駒:桂 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と 馬 ・v桂v香|一 | ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩v銀 ・|四 | ・ ・ ・v桂v銀 ・ ・ ・ ・|五 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩v歩 金 銀 金 ・ ・ 飛 ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:金 銀 歩四 手数=66 △2四同銀 まで
(上図からの指し手)
▲同 飛 △2三歩 ▲3一銀 △1二玉 ▲2二金 △同 金 ▲同銀成 △同 飛 ▲2三馬(途中図)
後手:澤田六段 後手の持駒:金 銀 桂 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v玉|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ 馬v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 飛 ・|四 | ・ ・ ・v桂v銀 ・ ・ ・ ・|五 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六 | 歩v歩 金 銀 金 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:金 銀 歩五 手数=75 ▲2三馬 まで 後手番
△同 飛 ▲同飛成 △同 玉 ▲2四歩 △同 玉 ▲2五歩 △同 玉 ▲2二飛 △2四歩 ▲2六銀(下図)
後手:澤田六段 後手の持駒:飛 角 金 銀 桂 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ と ・ ・v桂v香|一 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|二 |v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・|四 | ・ ・ ・v桂v銀 ・ ・v玉 ・|五 | ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 銀 歩|六 | 歩v歩 金 銀 金 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 玉 ・ ・ ・v角 桂 香|九 +---------------------------+ 先手:私 先手の持駒:金 歩三 手数=85 ▲2六銀 まで 後手番
まで85手で先手の勝ち
67手目▲2四同飛から後手玉は詰み筋に入った。
71手目▲2二金では▲2三飛成からでも詰みはあったが本譜の手順でも問題ない。
何度も何度も読みを確認して手を進めていった。
そして85手目▲2六銀までで澤田六段の投了となった。
駒余らずのピッタリの詰みでなんとか勝利することができた。
まとめ
序盤は雁木に対する最有力とも考えられる作戦によって、先手が作戦負けとなった。
先手としては▲1六歩の代わりに▲4六銀と指すなど一手一手を工夫していかなければならないと思う。今後の研究課題となった。
中盤以降も手の難しい局面が続いた。
そんな中でも大きなミスがなく急所に手が入ったのが金星に繋がったと思う。
今後も、自分なりに研究を深めていきたいと思った。
※注記
今回の対局はあくまで指導対局です。
私との対局までに澤田六段は3面指しの対局を10数局指し続けていましたので、
今回の記事を読む際にはその点を考慮していただけると幸いです。
なお、感想戦の途中で澤田六段に「ブログを書かれてますよね。雁木についてもかなり詳しいようで…」とおっしゃっていただけた。
嬉しいとともに今後もいい記事を書いていきたいと心に誓った。
また、朝日アマ名人戦東海ブロック予選の2連敗での予選敗退は残念だった。
まだまだ秋の大会は続くので今後も頑張っていきたい。