はじめに
自戦記3部作もいよいよ最終回の終盤編。
序盤編
中盤編
相掛かりの力戦から将棋がはじまり、中盤の折衝で先手がリードとなったが、後手もチャンスをうかがって反撃に出ていく。
支部名人戦 県予選3回戦 自戦記 終盤編
動く将棋盤は以下のリンクから
持ち時間:30分+30秒
棋戦:支部名人戦県予選3回戦
先手:相手
後手:私
終盤編
(本譜局面図再掲)
後手:私 後手の持駒:飛 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一 | ・ ・ ・ ・v金v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・v歩v銀v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・|四 | ・ 龍 ・ ・ ・ ・v角 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 歩 ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 ・ 歩 角 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 銀 玉 ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:桂二 歩二 手数=69 ▲8五飛成 まで 後手番
(上図からの指し手)
△8八歩 ▲3五龍 △8九歩成▲3三歩 △同 金 ▲2二角(下図)
後手:私 後手の持駒:飛 桂 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一 | ・ ・ ・ ・v金v玉 ・ 角 ・|二 | ・ ・ ・v歩v銀v銀v金v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ 龍 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 歩 ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 ・ 歩 角 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香vと 銀 玉 ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:桂二 歩 手数=75 ▲2二角 まで 後手番
▲8五飛成は次に▲7六龍と▲3五龍を狙っている。
ここで私は「両取り逃げるべからず」の格言に沿って△8八歩としたが、ここでは△5五歩(参考図)とする手があった。
本譜は△8八歩だが、これには▲3五龍が角を取って大きな一手。
対して△3四歩としても、そのタイミングで▲1五角と打たれると厳しい。
よって△8九歩成としたが先手は▲3三歩~▲2二角と攻めを続けた。
(本譜局面図再掲)
後手:私 後手の持駒:飛 桂 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一 | ・ ・ ・ ・v金v玉 ・ 角 ・|二 | ・ ・ ・v歩v銀v銀v金v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ 龍 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 歩 ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 ・ 歩 角 ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香vと 銀 玉 ・ ・ ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:桂二 歩 手数=75 ▲2二角 まで 後手番
(上図からの指し手)
△3二金 ▲1一角成 △7九と ▲同 角 △4九飛 ▲5九歩(下図)
後手:私 後手の持駒:銀 桂 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・v金v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・v歩v銀v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ 龍 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 歩 ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 角 玉 歩v飛 ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:桂二 香 歩 手数=81 ▲5九歩 まで 後手番
先手からの▲3三角成を受けて△3二金とする。
▲1一角成に対して△7九と、として相手の応手を問う。
結論から言えば△7九とに対しては▲同金が最善で、そうされると後手も攻めるのが難しかった。
本譜は▲同角だったが、そこで△4九飛ではなく△8九飛と逆側から打った方がよかったのだ。
以下、▲3三香と打たれてまずいと私は判断したが、▲3三香には自陣を手抜いて△8八銀(参考図)と打てば一手勝ちが見込める形勢だった。
△8八銀は次に△7九銀成▲同金△同飛成▲同玉△8八角▲6九玉△5七桂▲同金△6八金という詰み筋を狙って厳しかった。
しかし、本譜はこの順を逃し△4九飛としたため、▲5九歩が強固な一手で先手が有利となった。
(本譜局面図再掲)
後手:私 後手の持駒:銀 桂 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・v金v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・v歩v銀v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ 龍 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 歩 ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香 ・ 角 玉 歩v飛 ・ ・ 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:桂二 香 歩 手数=81 ▲5九歩 まで 後手番
(上図からの指し手)
△4八銀 ▲3八龍 △1九飛成▲4八金(下図)
後手:私 後手の持駒:桂 香 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・v金v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・v歩v銀v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 歩 ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ ・ 金 龍 ・ ・|八 | 香 ・ 角 玉 歩 ・ ・ ・v龍|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀 桂二 香 歩 手数=85 ▲4八金 まで 後手番
後手は△4八銀としがみついたが、先手の▲3八龍が冷静な一手で、先手が形勢有利を維持している。
このあたりはすでに両者ともかなり時間がなくなっており、疑問手が出やすくなっている。
(上図からの指し手)
△3四歩 ▲6五桂 △6四歩 ▲5三桂成 △同 金 ▲4五歩(下図)
後手:私 後手の持駒:桂二 香 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 ・ ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ 金 ・ ・ 金 龍 ・ ・|八 | 香 ・ 角 玉 歩 ・ ・ ・v龍|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀二 桂 香 歩 手数=91 ▲4五歩 まで 後手番
△3四歩とは涙が出るような辛抱の一手だが、ここを受けないと先手から▲3三銀と打たれてしまう。
以下、△5三同金の局面は先手からいろいろな決め方があった。
カラく指すなら▲2八銀△1六龍▲3三歩のような展開も考えられたし、▲3三香△同金▲3一銀と決めにいくのも考えられた。
本譜は▲4五歩と先手は指した。そして後手は最後のお願いに出た。
(上図からの指し手)
△6八香 ▲同 角 △同桂成 ▲同 金 △7六桂▲7八金 △7七桂 ▲同 金 △6八角(下図)
後手:私 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 ・ ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 金 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・v角 ・ 金 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ 玉 歩 ・ ・ ・v龍|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀二 桂三 香二 歩 手数=100 △6八角 まで
後手の△6八香は勝負手で、このタイミングだと先手が▲4五歩としているため▲5八玉とは上がれない(△4六桂があるため)。
△6八香には▲同金と取り、以下△同桂成▲同角△7六桂に▲4六角(参考図)とするのがソフトの読み筋だが、これは先手の角の左斜めの利きがなくなると△6八金のトン死筋があるため実戦的には指しにくかったと思う。
本譜は△6八香に対して▲同角と取った。
以下△同桂成▲同金△7六桂と進み、そこで▲5七銀と受けられていれば後手厳しかったが、▲7八金としたため、△7七桂▲同金△6八角と踏み込んでいった。
対局中はこの△7七桂~△6八角はノータイムで指して「これはいけたのでは」と感じていたのだが…。
(本譜局面図再掲)
後手:私 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 ・ ・ ・ 歩|六 | ・ 歩 金 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・v角 ・ 金 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ 玉 歩 ・ ・ ・v龍|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀二 桂三 香二 歩 手数=100 △6八角 まで
(上図からの指し手)
▲3九香 △7七角成 ▲5八玉(下図)
後手:私 後手の持駒:金 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 ・ ・ ・ 歩|六 | ・ 歩v馬 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ 玉 金 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ 歩 ・ 香 ・v龍|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀二 桂三 香 歩 手数=103 ▲5八玉 まで 後手番
△6八角は次に△7七角成と△5九龍の狙いがあり、先手からの受けが難しいのではないかと考えていた。
しかし、△6八角の局面はまだ先手が残していた。
△6八角には▲2九香と受けて、以下△7七角成▲5八玉(参考図)と進めば先手が有利を維持していた。
本譜は▲2九香ではなく▲3九香だったため、同様に進んだ局面で後手に絶好のチャンスが訪れていた。
(本譜局面図再掲)
後手:私 後手の持駒:金 歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・v桂 ・ 銀 ・ ・ ・ 歩|六 | ・ 歩v馬 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ 玉 金 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ 歩 ・ 香 ・v龍|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀二 桂三 香 歩 手数=103 ▲5八玉 まで 後手番
(上図からの指し手)
△1六龍 ▲4七金 △6八桂成 ▲4八玉(下図)
後手:私 後手の持駒:金 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ ・ ・ 銀 ・ ・ ・v龍|六 | ・ 歩v馬 歩 ・ 金 ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・v圭 ・ 玉 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ 歩 ・ 香 ・ ・|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀二 桂三 香 歩 手数=107 ▲4八玉 まで 後手番
△1六龍が痛恨の逸機で、ここは△6八桂成▲4七玉(▲4九玉は△5九成桂で詰み)△4五歩(参考図)で決まっていた。
本譜は△1六龍としたため、▲4七金と粘る手が生じた。
▲4七金には△5五歩とした方がよかったようだが対局中は見えなかった。
△6八桂成▲4八玉と進み、再び先手が有利となった。
(本譜局面図再掲)
後手:私 後手の持駒:金 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ ・ ・ 銀 ・ ・ ・v龍|六 | ・ 歩v馬 歩 ・ 金 ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・v圭 ・ 玉 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ 歩 ・ 香 ・ ・|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:銀二 桂三 香 歩 手数=107 ▲4八玉 まで 後手番
(上図からの指し手)
△6七成桂▲4四歩 △5七金 ▲同 金 △同成桂 ▲同 玉 △6六金 ▲4八玉 △5六龍(下図)
後手:私 後手の持駒:銀 歩四 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩 歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ ・v金v龍 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩v馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ 玉 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ 歩 ・ 香 ・ ・|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:金 銀二 桂四 香 歩二 手数=116 △5六龍 まで
ここからは両者30秒の秒読みのため、形勢が目まぐるしく動く。
まず△6七成桂には▲2七銀と受けられると後手が厳しかった。
▲4四歩には△6六馬(参考図)があったがこれは逃してしまった。
△6六馬以下▲4九玉△4八歩▲同龍△同馬▲同玉△4六歩で後手の勝ち筋だった。
本譜は△5七金以下攻め続けたが、どうも駒が少し重く、先手の方も形勢がよくなったのを感じたそうだ。
(本譜局面図再掲)
後手:私 後手の持駒:銀 歩四 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v銀 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩 歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ ・v金v龍 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩v馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ 玉 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・ 歩 ・ 香 ・ ・|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:金 銀二 桂四 香 歩二 手数=116 △5六龍 まで
(上図からの指し手)
▲4三歩成 △同金上 ▲3七玉 △5九馬▲4八香(下図)
後手:私 後手の持駒:銀 歩六 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v金 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ ・v金v龍 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ 香 龍 ・ ・|八 | 香 ・ ・ ・v馬 ・ 香 ・ ・|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:金 銀三 桂四 歩二 手数=121 ▲4八香 まで 後手番
▲4三歩成△同金上に対して▲3七玉の早逃げが勝因となった一手だったように思う。
先手は龍の受け駒が強力でなかなか寄り筋がない。
ずいぶん昔のNHK杯の解説で内藤先生が「馬が自陣にというけれども龍も実は受けにかなり強い」と言われていたのを今この記事を書いている最中に思い出した。
そして▲4八香に対する次の一手が敗着となった。
(上図からの指し手)
△2六銀 ▲2八玉 △4七歩 ▲6二銀 △6五歩 ▲6四歩 △5五歩 ▲5一銀打(投了図)
後手:私 後手の持駒:歩五 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香 ・ ・ ・ 銀 ・ ・ ・ 馬|一 | ・ ・ ・ 銀 ・v玉 ・ ・ ・|二 | ・ ・ ・ ・v金v金 ・v歩v歩|三 |v歩 ・v歩 歩 ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・ 歩 ・|五 | 歩 ・ ・v金v龍 ・ ・v銀 ・|六 | ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|七 | ・ ・ ・ ・ ・ 香 龍 玉 ・|八 | 香 ・ ・ ・v馬 ・ 香 ・ ・|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:金 銀 桂四 歩 手数=129 ▲5一銀打 まで 後手番
まで129手で先手の勝ち
▲4八香に対する△2六銀が味消しの一手で敗着となった。
△2六銀では△5七銀(参考図)とするしかなかった。
厳密には△5七銀には▲2七玉としておけば先手が残してそうだが、秒読みだったため実戦はどうなっていたかはまだ分からなかった。
△2六銀としてからは後手に勝ち筋ははっきりと無くなり、129手で先手の勝ちとなった。
この将棋の総棋譜は以下から
支部名人戦 県予選自戦記のまとめ
相掛かりの将棋から後手が趣向を凝らした序盤戦で中盤までの指し回しは後手もそこまで悪くなかったようだ。
中盤の終わりからは互いにミスが出て形勢は二転三転したが、結局将棋というゲームは最後に間違えた方が負けるゲームなので△2六銀という敗着を指した私の負けである。
ただ、負けはしたものの内容的には読むべき箇所が多い将棋で充実した将棋であったと思う。
よって今回はこのように記事にまとめることにした。
※対戦相手の方には掲載の許可は得ています。
この対局の後は勝ち、結果は3-1のソルコフで準優勝となった。
結果は残念だが、また次の大会に向けて頑張っていきたい。