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コンピュータ将棋研究Blog

Twitterアカウントsuimon@floodgate_fanによるコンピュータ将棋研究ブログです。

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筋違い角戦法の新戦略ー概要編ー

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まず今回の記事を執筆するにあたって、筋違い角戦法についての書籍、ネット上の記事をたくさん読んでみた。

そして調べるうちにこの戦法はとても奥が深いことがわかってきたので記事にすることにした。

まずは筋違い角戦法に関しての現状認識についてまとめておきたいと思う。 

 THEME7において筋違い角戦法に関してのトップ棋士の見解が載っている。

それぞれの棋士が異なった見解を述べているが、本記事では羽生さんの見解を引用しようと思う。

うーん。簡単に悪くはならないでしょうけど、先手の得はなさそう。▲4五角のラインはあまりいいラインになることはないんですよ。

だから、私は1回もやったことがない。

ただ、先手を持ってちゃんとやれば50パーセント近くは勝てるんじゃないですか。 

 このように羽生さんはちゃんとやれば互角の戦法であると言っている。

ただ、その具体的な指し方が検討されることは今までほとんどなかった。

よって本Blogでは具体的な指し方について踏み込んでいきたいと思う。

筋違い角 パターン別分類

パターン①

(初手からの指し手)

▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲4五角(下図)

f:id:fg_fan7:20170128120552p:plain

最短手数で筋違い角を打つパターン。筋違い角では最も多く紹介されている形だ。

ただ、この指し方は対抗策が整備されており、またソフトの評価もあまりよろしくないので本Blogでは詳しくは取り上げないことにする。

ソフトの評価値

*検討 候補1 時間 03:26.6 深さ 36/48 ノード数 5068541645 評価値 -53

(参考書籍)Theme15にて筋違い角が取り上げられている。

 パターン②

(初手からの指し手)

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8五歩▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀▲4五角(下図)

f:id:fg_fan7:20170128121227p:plain

角換わりの出だしから、▲2五歩を決めて筋違い角を打つパターン。

結論から言うと、有力である。次回から詳しく検討する。

ソフトの評価値

*検討 候補1 時間 08:03.4 深さ 33/49 ノード数 11182045664 評価値 45

パターン③

(初手からの指し手)
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △3二金 ▲4五角(下図)

f:id:fg_fan7:20170128121757p:plain

パターン②から▲2五歩△2二銀を省いたパターン。

これも有力だ。

ソフトの評価値

*検討 候補1 時間 05:27.0 深さ 33/52 ノード数 7777869204 評価値 12

パターン④

(初手からの指し手)
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △8五歩 ▲7七角 △3四歩▲2六歩 △7七角成 ▲同 銀 △3二金 ▲3八銀 △2二銀▲4五角(下図)

f:id:fg_fan7:20170128122143p:plain

パターン➂から▲3八銀△2二銀を加えたパターン。

ソフトの評価値

*検討 候補1 時間 03:19.6 深さ 32/45 ノード数 4808663756 評価値 47

パターン⑤

(初手からの指し手)

▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀△3二金▲7八金△7七角成▲同 銀△4二銀▲4五角(下図)

f:id:fg_fan7:20170128122529p:plain

パターン➂から▲7八金△4二銀を加えたパターン。

ソフトの評価値

*検討 候補1 時間 01:56.8 深さ 31/47 ノード数 2955344595 評価値 -50

概要編まとめ

従来からあるパターン①以外の手順なら筋違い角は相当有力である。

要するにしばらく手順が進んでから筋違い角を打つのである。

序盤早々に自分だけ角を手放してしまうこと、また打った角のその後の使いにくさに抵抗感がある場合が多く、敬遠されがちだがちゃんと研究すれば有力戦法に昇華する。

あのponanzaもfloodgateにおいて、手が進んでからの筋違い角を多用していた時期があるほどだ。(2013年頃)

次回からパターン②~⑤のその後の手順について詳しく検討していきたいと思う。