コンピュータ将棋研究Blog

Twitterアカウントsuimon@floodgate_fanによるコンピュータ将棋研究ブログです。

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ーおすすめ記事ー

豊田利晃監督 映画「泣き虫しょったんの奇跡」に関して思っていること

2018年9月7日から全国で上映された映画「泣き虫しょったんの奇跡」。 第42回モントリオール世界映画祭 フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門の正式出品作品であった。 主演の瀬川晶司さんの役を務めたのは松田龍平さん。 その他、ロックバンドRADWIMPSの…

駒落ち将棋の効用について考えてみた

はじめに 私は駒落ち将棋を級位者の頃に6枚落ちからスタートし、香落ちまですべての段階を経験した。 実力があがるにつれ、最初は相手に駒を落としてもらっていたのが自分が駒を落とすことも増えてきた。 今では対人戦での駒落ち戦と言えば自分が駒を落とす…

藤井聡太七段の棋史に残る一手△6二銀を詳細解説

いやはやすごいものを見てしまった。 下図は終盤の局面で中田宏樹八段が▲5四歩と銀取りに歩を打った局面である。 ここで藤井聡太七段の指し手は△6二銀!(下図)。 なんと龍が利いているところに銀を引いたのである。

中盤に潜んでいた妙手順【矢倉対雁木】

はじめに floodgate(コンピュータ将棋対局場)では毎日多くの対局がこなされている。 公式サイト http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/floodgate.html その対局の中には驚くような構想や中盤の妙手がみられる時がある。 今回の記事では、floodgateの将棋か…

ソフト指しはバレてるからやめた方がいいよという話

はじめに ソフト指しは歴史上では古くから存在しており、将棋倶楽部24では「ソフト指し取り締まり委員会」という委員会が発足している。 参考リンク 24ソフト指し取締委員会|利用規約|将棋倶楽部24 将棋クエストでは2分切れ負けで一定のレートに到達…

加古川青流戦アマチュア選抜大会を終えて

はじめに 結果は残念ながらトーナメント1回戦敗退となった。 将棋の内容自体もあまりよくなく、ここ1週間ほど忙しい日々が続き体調管理がうまくいっていなかったのも反省点である。 今回、私は加古川青流戦アマチュア選抜大会にはじめて出場したが、運営もき…

加古川青流戦アマチュア選抜大会に出場します

はじめに 2019年3月2日に加古川市で開催されるアマチュア選抜大会に参加することにした。 この大会は事前申し込み制で、当日に組み合わせの抽選が行われる。 抽選によりAブロックとBブロックに分かれ、それぞれのブロックの優勝者がプロ棋戦である「加古川青…

支部名人戦 県予選自戦記 終盤編(相掛かり力戦)

はじめに 自戦記3部作もいよいよ最終回の終盤編。 序盤編 www.fgfan7.com 中盤編 www.fgfan7.com 相掛かりの力戦から将棋がはじまり、中盤の折衝で先手がリードとなったが、後手もチャンスをうかがって反撃に出ていく。 支部名人戦 県予選3回戦 自戦記 終盤…

支部名人戦 県予選自戦記 中盤編(相掛かり力戦)

はじめに 前回からの続き。www.fgfan7.com 序盤編を簡単に振り返ると、相手の方が先手で私が後手で将棋がはじまり、戦型は相掛かり模様から後手が趣向を凝らして雁木に組み上げた。 そして先手からの▲7七桂の筋を警戒しつつ駒組みを進めていき攻撃の機会を…

支部名人戦 県予選自戦記 序盤編(相掛かり力戦)

今年初めての一般代表につながる大会が2/24に開かれた。 支部名人戦は県で代表になると東日本大会と西日本大会のいずれかに出場することができる。 県予選は4対局が行われ、4連勝者が代表となる。 私はまずは2連勝をし、次の勝負が優勝をかけて大きな一番と…

相雁木からの先手棒銀の攻防

先手の雁木志向に対して後手も雁木で対抗する相雁木の将棋は、駒組みが終わった時点で先手にとって打開筋を見つけるのがなかなか難しく難敵となっている。 その中、2019年2月16日の第12回朝日杯将棋オープン戦決勝で渡辺明棋王が藤井聡太七段に対して相雁木…

先手番米長流急戦矢倉の戦い

米長流急戦矢倉は後手の(下図)ような構えを指し、昔から有力視されている攻撃的な戦法である。 その源流については森下卓九段の矢倉自戦記集の「森下の矢倉」 に詳しい。 以下引用する。 米長矢倉(注 米長流急戦矢倉のこと)は米長先生が昭和五七年の日本…

片上大輔七段著「将棋 平成新手白書 居飛車編」レビュー

現代将棋は戦法の流行のサイクルが早く、我々アマチュアがそのすべてを把握していくのはなかなか大変である。 相居飛車の将棋は少し前に雁木が突如現れたと思いきやその流行は落ちついて、今は角換わりを中心としてそれに続いて相掛かり、矢倉、雁木、そして…

将棋クエストのレート向上奮闘記 2分切れ負けその2

はじめに 2分切れ負けというルールでは基本的にじっくり考える時間はないが、序盤で時間を使わずに指し続けていった場合には、中盤以降で一回は少し考えるチャンスが巡ってくる。 そういった急所の局面でいかに腰を落ち着けて考えることができるかが大事にな…

将棋クエストのレート向上奮闘記 2分切れ負けその1

私は普段、実戦練習の場として将棋クエストをよく利用している。 持ち時間としては2分切れ負けのルールで指すことが圧倒的に多く、現在の段位は八段でレートの推移としては2300~2500の間をいったりきたりしていることが多い。 今回から自分自身の実戦を題材…

将棋倶楽部24のJKishi18gouの棋譜を調べてみた(elmo囲い編)

はじめに 将棋倶楽部24は古くからあるインターネット上の対戦サイトで、今まで多くの方が利用し棋力向上に役立ててきた。 コンピュータ将棋ソフトと将棋倶楽部24の関連性は以前からあり、2011~2012年にはbonkras(ボンクラーズ)、2011年、2013年、2015…

戸辺誠七段著「戸辺流 こだわりのゴキゲン中飛車」のレビュー

振り飛車の中でも中飛車は振り飛車側が主導権を握る展開になりやすく、プロアマ問わずに人気のある戦法だ。 その中飛車の使い手として安定した成績を残している戸辺誠七段が新刊を出版した。 それが「戸辺流 こだわりのゴキゲン中飛車」である。

ゴキゲン中飛車対超速▲3七銀戦法の攻防(△4四銀型急戦)

ゴキゲン中飛車は長らくの間、後手番振り飛車党の間でエース戦法として活躍し、タイトル戦などの大舞台でもたびたび指されてきた。 ゴキゲン中飛車に対する先手の初期の対策としては、 ・丸山ワクチン(角交換型) ・▲4七銀型急戦 ・▲7八金型 ・▲5八金右…

角換わり腰掛け銀最前線~後手番二手損作戦の是非~

はじめに 現代の角換わりは細かい駒の配置の違いによって仕掛け筋や結論が変わったりするので、指す方は大変である。 後手番は守勢になりがちだが、仕掛けまでに少しずつ待つ形を変えて先手に研究の的を絞られないようにしている。 後手は通常の手の損得で待…

横歩取り△3八歩戦法に対する先手の勝ち方

横歩取りには後手からのなかなか有力な指し方が複数あり、先手は▲3四飛と横歩を取ったからにはそのすべてにうまく対応できないといけない。 以前記事にした相横歩取りや△4五角戦法はその有力な代表例である。 今回の記事は後手からの有力策のひとつである…

藤井聡太七段の強さをアマチュア初段クラスの人にもわかるように解説する

藤井聡太七段は現役の高校生棋士ながら、プロデビュー後は圧巻の成績を収めている。 その強さは将棋に詳しい人であれば棋譜を見ればわかるが、将棋にあまり詳しくない人にとっては「藤井聡太七段は具体的にどこが強いのか」という疑問があるかもしれない。 …

谷川浩司九段著「将棋新理論」は今もなお色褪せない名著

はじめに 河出書房新社から発刊されていた「最強将棋塾」シリーズはどの本も名著との呼び声が高く、発刊からけっこうな年月が経った今も定期的に読み返しているという人は多い。 今回の記事ではその名著ぞろいのシリーズの中、谷川浩司九段著「将棋新理論」…

ダイレクト向かい飛車に対する▲6五角打からの覚えておきたい変化

はじめに ダイレクト向かい飛車は佐藤康光九段や大石直嗣七段が得意としており、公式戦で高勝率をあげている。 また、floodgateにおいてもDirectMotemitsuという名前のダイレクト向かい飛車を得意とするソフトがたまに出現しており、指され始めてから年月は…

横歩取り△4五角戦法を避ける有力な指し方【ponanza】

はじめに 横歩取りは飛車、角が向き合っているので激しい展開になりやすい戦型だ。 その中でも特に後手からの△4五角戦法は一気に終盤戦になるほどの激しさがある。 アマチュア間では横歩取り△4五角戦法の人気は今もなお高く、定説では先手有利ながらしっか…

相横歩取りー定跡外しの秘策▲8三歩ー

はじめに 横歩取りは最近ではやや減少傾向にあり、その理由として先手からの青野流が優秀だからとされている。 しかしアマチュア間では今もなお、先手番で横歩取りの将棋を苦手とする方も多い。 それは横歩取りという将棋の性質が他の戦型とは違い、 ・飛車…

矢倉脇システムの戦い【相矢倉】

はじめに 相矢倉は歴史のある戦型で、タイトル戦等でも数々の名勝負が繰り広げられてきた戦法である。 現在では相居飛車の主流の座を角換わりに受け渡した格好となっているが、今でも序盤の駒組みに注意を払えば相矢倉の展開に進むことも起こりうる。 近年で…

【コラム】アマチュア将棋強豪のプロ公式戦での大活躍はなぜなのか?

アマチュアの公式戦での大活躍 今年度のアマチュア将棋プレイヤーの公式戦での活躍には目を見張るものがある。 具体的には、銀河戦での折田翔吾アマと木村孝太郎アマの予選ブロックでの連勝記録は現在もなお続いており、決勝トーナメント進出の可能性も極め…

角換わり棒銀対策~温故知新の△4二角~

はじめに 棒銀は将棋のルールを覚えてまもない将棋ファンが一番はじめに指してみる戦法としても最も人気が高い戦法である。 しかし、狙いはシンプルでありながら攻めが決まれば自分より実力が上の相手にも一発が入る可能性のある、魅力的な戦法だ。 以前にも…

将棋入玉のコツ~上部に逃げるテクニック!~

はじめに 入玉模様の将棋をコンピュータ将棋は一時期苦手にしていた時期もあったが、ここ数年の間でその弱点を克服し、むしろ今のソフトは入玉模様を得意としているようにも感じられる。 その中でも特に強豪ソフトのelmoは入玉を得意としているように感じら…

角換わり早繰り銀の最新形の攻防

はじめに 現代における相居飛車の将棋では角換わりが矢倉を凌いで最も出現率の高い戦型となっている。 大きな戦型分類として角換わりから派生して角換わり腰掛け銀、角換わり早繰り銀、角換わり棒銀の3大作戦に分かれる。 この中では角換わり腰掛け銀が一番…