はじめに
前回からの続き。
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序盤編を簡単に振り返ると、相手の方が先手で私が後手で将棋がはじまり、戦型は相掛かり模様から後手が趣向を凝らして雁木に組み上げた。
そして先手からの▲7七桂の筋を警戒しつつ駒組みを進めていき攻撃の機会をうかがっていった。
支部名人戦 県予選3回戦 自戦記 中盤編
動く将棋盤は以下のリンクから
https://shogi.io/kifus/235757
開始日時:2019/02/24
持ち時間:30分+30秒
棋戦:支部名人戦県予選3回戦
先手:相手
後手:私
中盤編
(本譜局面図再掲)
(上図からの指し手)
△3三桂 ▲2九飛 △3五歩▲同 歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛(下図)
後手は△3三桂として飛車を追いにいった。
そして▲2九飛に対して△3五歩と桂頭を味付けしてから△8六歩と指した。
しかし、結果的には△3五歩は少し指し過ぎの一手で、自陣に傷を作りかねない一手だった。
(上図からの指し手)
▲2五桂 △7三桂 ▲3三桂成 △同 角 ▲5六銀 △7六飛(下図)
△8六同飛と走った局面は次に△3六歩を狙っているが、そこで▲2六飛(参考図)として桂頭をカバーしつつ次に▲3六飛~▲3四歩を狙われると先手が指しやすかった。
本譜は△8六同飛に対して▲2五桂と跳ねたが、そこで△7三桂が右桂を活用する一手で手ごたえを感じた。
▲3三桂成△同角と進んだ時に▲5六銀と引くのは仕方のない一手で、ここで▲7四銀と出ると△7六飛(参考図)がぴったりとなる。
先手の▲5六銀に対しても後手は△7六飛としたが、ここでは△6四桂のほうがよかった。
△7六桂と△5六桂の両狙いを見せると先手も受けが難しかった。
(本譜局面図再掲)
(上図からの指し手)
▲6六角 △8六飛▲8七歩 △8五飛 ▲3九飛(下図)
中盤戦も中頃に入ってきた局面。
▲6六角から▲3九飛までの手順は特に変化するのも難しいところ。
ここまでの消費時間は私の方がかなり時間が残っており、その点は安心できた。
しかし相手の方は終盤がしっかりしており、秒読みになっても指し手が崩れないタイプの方なのでまったく楽観はできなかった。
(上図からの指し手)
△3七歩 ▲同 飛 △1五角 ▲3六飛 △6五桂(下図)
中盤の難所に差し掛かり、ここでかなりの時間を使って候補手を考えた。
まず考えたのが△8八歩で、▲同銀なら△7六桂があるが、▲7七桂と跳ねられて飛車に当たってくるのが嫌だった。
後手陣も3筋の薄さが気になり、▲3四歩と突かれると急所に手が入るので忙しい局面なのだ。
本譜は△3七歩と垂らした。これには▲同飛と応じるのは自然なところ。
そこで△5五歩や△6四銀もあったようだが、対局中は全く考えなかった。
とにかく▲3四歩が脅威だったので△1五角として手順に角を逃げつつ、飛車取りに当てていった。
▲3六飛に対して△6五桂と跳ねたがどうもこれがよくなかったようだ。
(上図からの指し手)
▲1六歩 △7六桂 ▲6九玉 △2四角▲2五歩 △5七桂不成▲同 角 △3五飛(下図)
△6五桂は先手玉にプレッシャーをかけたつもりだったが、駒がつんのめってしまいよくなかった。△6五桂では△5五歩や△6四銀と指すしかなかったようだ。
どうも焦りすぎていたようである。
本譜は対局中はそこそこいい線をいっていると考えていたが、実際のところは桂損なのでいい理屈はなかった。このあたりの形勢判断は今後の課題である。
(上図からの指し手)
▲同 飛 △同 角 ▲8一飛 △4二玉 ▲8五飛成(下図)
▲同飛△同角▲8一飛までは読み筋だったが、そこで△5一金で大丈夫だと勝手読みをしていた。
△5一金には▲8四角(参考図)があるのをうっかりしていた。
5一の金を助ける手段が難しく、これはいっぺんに負けになってしまう。
ただ△4二玉と上がって受ける手を発見できたので致命傷にはならなかったのがせめてもの救い。
△4二玉に対して▲1一飛成と指されていれば相当苦しかったが、▲8五飛成としたのでまた形勢は難解な局面となった。
(本譜局面図再掲)
(終盤編に続く)
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