2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
はじめに 自戦記3部作もいよいよ最終回の終盤編。 序盤編 www.fgfan7.com 中盤編 www.fgfan7.com 相掛かりの力戦から将棋がはじまり、中盤の折衝で先手がリードとなったが、後手もチャンスをうかがって反撃に出ていく。 支部名人戦 県予選3回戦 自戦記 終盤…
はじめに 前回からの続き。www.fgfan7.com 序盤編を簡単に振り返ると、相手の方が先手で私が後手で将棋がはじまり、戦型は相掛かり模様から後手が趣向を凝らして雁木に組み上げた。 そして先手からの▲7七桂の筋を警戒しつつ駒組みを進めていき攻撃の機会を…
今年初めての一般代表につながる大会が2/24に開かれた。 支部名人戦は県で代表になると東日本大会と西日本大会のいずれかに出場することができる。 県予選は4対局が行われ、4連勝者が代表となる。 私はまずは2連勝をし、次の勝負が優勝をかけて大きな一番と…
先手の雁木志向に対して後手も雁木で対抗する相雁木の将棋は、駒組みが終わった時点で先手にとって打開筋を見つけるのがなかなか難しく難敵となっている。 その中、2019年2月16日の第12回朝日杯将棋オープン戦決勝で渡辺明棋王が藤井聡太七段に対して相雁木…
米長流急戦矢倉は後手の(下図)ような構えを指し、昔から有力視されている攻撃的な戦法である。 その源流については森下卓九段の矢倉自戦記集の「森下の矢倉」 に詳しい。 以下引用する。 米長矢倉(注 米長流急戦矢倉のこと)は米長先生が昭和五七年の日本…
現代将棋は戦法の流行のサイクルが早く、我々アマチュアがそのすべてを把握していくのはなかなか大変である。 相居飛車の将棋は少し前に雁木が突如現れたと思いきやその流行は落ちついて、今は角換わりを中心としてそれに続いて相掛かり、矢倉、雁木、そして…
はじめに 2分切れ負けというルールでは基本的にじっくり考える時間はないが、序盤で時間を使わずに指し続けていった場合には、中盤以降で一回は少し考えるチャンスが巡ってくる。 そういった急所の局面でいかに腰を落ち着けて考えることができるかが大事にな…
私は普段、実戦練習の場として将棋クエストをよく利用している。 持ち時間としては2分切れ負けのルールで指すことが圧倒的に多く、現在の段位は八段でレートの推移としては2300~2500の間をいったりきたりしていることが多い。 今回から自分自身の実戦を題材…
はじめに 将棋倶楽部24は古くからあるインターネット上の対戦サイトで、今まで多くの方が利用し棋力向上に役立ててきた。 コンピュータ将棋ソフトと将棋倶楽部24の関連性は以前からあり、2011~2012年にはbonkras(ボンクラーズ)、2011年、2013年、2015…
振り飛車の中でも中飛車は振り飛車側が主導権を握る展開になりやすく、プロアマ問わずに人気のある戦法だ。 その中飛車の使い手として安定した成績を残している戸辺誠七段が新刊を出版した。 それが「戸辺流 こだわりのゴキゲン中飛車」である。
ゴキゲン中飛車は長らくの間、後手番振り飛車党の間でエース戦法として活躍し、タイトル戦などの大舞台でもたびたび指されてきた。 ゴキゲン中飛車に対する先手の初期の対策としては、 ・丸山ワクチン(角交換型) ・▲4七銀型急戦 ・▲7八金型 ・▲5八金右…
はじめに 現代の角換わりは細かい駒の配置の違いによって仕掛け筋や結論が変わったりするので、指す方は大変である。 後手番は守勢になりがちだが、仕掛けまでに少しずつ待つ形を変えて先手に研究の的を絞られないようにしている。 後手は通常の手の損得で待…
横歩取りには後手からのなかなか有力な指し方が複数あり、先手は▲3四飛と横歩を取ったからにはそのすべてにうまく対応できないといけない。 以前記事にした相横歩取りや△4五角戦法はその有力な代表例である。 今回の記事は後手からの有力策のひとつである…
藤井聡太七段は現役の高校生棋士ながら、プロデビュー後は圧巻の成績を収めている。 その強さは将棋に詳しい人であれば棋譜を見ればわかるが、将棋にあまり詳しくない人にとっては「藤井聡太七段は具体的にどこが強いのか」という疑問があるかもしれない。 …
はじめに 河出書房新社から発刊されていた「最強将棋塾」シリーズはどの本も名著との呼び声が高く、発刊からけっこうな年月が経った今も定期的に読み返しているという人は多い。 今回の記事ではその名著ぞろいのシリーズの中、谷川浩司九段著「将棋新理論」…
はじめに ダイレクト向かい飛車は佐藤康光九段や大石直嗣七段が得意としており、公式戦で高勝率をあげている。 また、floodgateにおいてもDirectMotemitsuという名前のダイレクト向かい飛車を得意とするソフトがたまに出現しており、指され始めてから年月は…
はじめに 横歩取りは飛車、角が向き合っているので激しい展開になりやすい戦型だ。 その中でも特に後手からの△4五角戦法は一気に終盤戦になるほどの激しさがある。 アマチュア間では横歩取り△4五角戦法の人気は今もなお高く、定説では先手有利ながらしっか…
はじめに 横歩取りは最近ではやや減少傾向にあり、その理由として先手からの青野流が優秀だからとされている。 しかしアマチュア間では今もなお、先手番で横歩取りの将棋を苦手とする方も多い。 それは横歩取りという将棋の性質が他の戦型とは違い、 ・飛車…