はじめに
今年は10連休と長い休みでした。
連休中はほとんど将棋をしていたように思います。
せっかくなのでゴールデンウィーク中のできごとをまとめておきます。
4/27~5/2
5/3~5/6まで大会に出る予定だったのでその分の記事をあらかじめ作りためしておきかたったのですが、結局は5/2までの分しか記事を作成できませんでした。
大会直前に向けてなにか特効薬があるわけでもないので、詰将棋を解くなどをして過ごしました。
5/3(三重県団体戦)
この日はレーティング選手権の特別予選がありましたが、私は事前に招待枠で申し込んでいたので別に開催されていた三重県の団体戦の方に参加しました。
結果的にはチームは優勝しましたが、個人的には2ー2で少し悔いが残りました。
夜は大学時代の友人達と食事をし、二次会にも参加しました。
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5/4(レーティング選手権1日目)
いよいよ大会当日となりました。
まず一局目は関西の中さんと。
後手番で工夫した作戦を選択したつもりでしたが、構想が破綻しており中盤で中押し負け。
全対局中最も早い終局となってしまいました。
二局目は三重の佐藤さんと。
先手の佐藤さんがノーマル三間で私がelmo囲い急戦になりました。
迎えた終盤の局面。
ここから△3五角▲2六銀(下図)と進みました。
どうもこの局面は後手にトン死筋もあり、先手勝ちになっているようです。
上図から△2五桂▲2七玉△3九龍と進んで下図。
ここでは両者とも一手30秒の秒読みになっています。
上図で▲2五銀なら先手勝勢でしたが、本譜は▲3八金(下図)で後手に最後のチャンスが来ていました。
上図から△2八金▲同金△2六角(参考図)が妙手順で後手が勝ちだったようです。
飛車を渡さないのがコツで後手玉のトン死筋を防いでいます。
(本譜局面図再掲)
本譜はここから△3八龍▲同玉△2六角としてしまったために、▲4二龍(下図)以下トン死をしてしまいました。
終盤勝ちがあっただけに残念な一局でした。
3局目は北海道の近藤さんと。
角換わりで後手の近藤さんが早繰り銀にする将棋となりました。
上図は中盤の局面で、ここで▲6六歩ならば先手有望でした。
本譜は▲4三銀としましたが、そこで△3一玉(下図)とされてみると先手の攻めが細く後手有利になっているようです。
以下は実戦的には難しい局面もありましたが、先手に勝ち筋がありませんでした。
相手の方の中終盤の強さを感じました。
4局目は広島の国広さんと。
角換わり腰掛け銀の将棋で先手の国広さんの▲5八金型、後手の私の△6二金型になりました。
上図は先手が▲4五桂とした局面です。
ここでは△8六桂もあるようですが、事前研究のとおり△4四銀としました。
以下数手進んで下図。
この△1三桂打で後手が耐えているようです。
この将棋は事前の研究が功を奏してうまく指すことができました。
一日目は4対局までで、結果は1-3となりこの時点で予選通過がならずとなってしまいました。
一日目は終了時間が遅いこともあり、ホテルに戻ってすぐに寝ました。
5/5(レーティング選手権2日目)
二日目も残り二局指します。
5局目は愛知の黒川さんと。
私が先手で左美濃、後手の黒川さんの中飛車となりました。
下図は終盤の局面。
ここから△9七歩成 ▲8九玉 △8八金 ▲同 飛 △同 と▲同 玉 △7六桂 ▲同 銀 △9八飛 ▲8九玉 △7八角(下図)と進んで即詰みとなりました。
一局を通して相手の読みが上回っていたと感じました。
6局目は東京の外山さんと。
東京ではありますが、出身と通っていた将棋センターは同じです。
しかし、通っていた時期は重なっていないので本局が初手合いです。
私が先手で後手の外山さんの早繰り銀の将棋となりました。
下図は中盤の局面。
ここまで先手優勢でしたが、ここで▲9六角と指して次に▲7四歩を狙うべきでした。
本譜は▲5二角成としたため、少し差が詰まりました。
進んで下図。
この前に先手に疑問手があり、ここでは後手有利になっています。
上図で△3七歩として金銀の連結を乱されていれば先手難局でした。
本譜は△7五角だったため、▲4六角で再び先手良しとなりました。
勝ちはしたものの、時間は残っていただけに中盤でもっと読みを入れるべき将棋でした。
6局目が終わり、最終結果は2-4となりました。
予選通過できなかったのは残念でしたが、内容の濃い将棋を指すことができて満足です。
その後は決勝トーナメントの将棋を観戦して過ごしました。
また、合間にコンピュータ将棋選手権の棋譜もネット中継で見ていました。
2日目終了後は参加者の方と食事と歓談をして過ごしました。
こういった交流のひと時も楽しいですね。
レーティング選手権結果
http://amaren.la.coocan.jp/rating_2019s.html
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5/6(交流戦)
レーティング選手権最終日ですが、この日は交流戦も開催されるのでそちらに出場しました。
4対局指して結果は2-2。
持ち時間が20分30秒だったので一局一局はとても短く感じられました。
やはりレーティング選手権の持ち時間40分30秒は密度が濃いですね。
一年ぶりにあった友人ともここでお別れ。
帰路につきました。
交流戦結果
交流大会結果です。 pic.twitter.com/kIoC5V1NZj
— なべ そーだい (@nabe_yama) May 6, 2019
ゴールデンウィークの総括
将棋三昧のゴールデンウィークでした。
やはり強い選手ばかりで中盤で形勢が悪いと終局までそのままノーチャンスという将棋も多く、なかなか勝負としては厳しいものがありました。
また、全国大会に出場できるように今後も頑張ります。
ありがとうございました。
※会場で多くの方に「本(コンピュータ発!現代将棋新定跡)を読みました」。「ブログ楽しみにしています」等の声をかけていただきました。
ありがとうございます。