12/5、やねうら王にまた新たな改良が施された。
github.com新ソフト名は、その名も「やねうら王2017 Early」
そのソフトの説明を読んでみると、
YaneuraOu/YaneuraOu-2017-early-readme.txt at master · yaneurao/YaneuraOu · GitHub
複数CPU搭載のときに全スレッドを使い切ることが出来るようになりました。Xeon 22コア×Dualのような構成のときに、88論理スレッドすべてを使い切ることが出来るようになりました。
と書いてある。
私の環境ではXeon 20コア×Dual構成のパソコンを使用できるので80論理スレッドすべてを使い切ることが出来るようになるのだそうだ。
では早速試してみようと思った。
今回は比較として旧バージョンのやねうら王2016 Lateを使用した。
※エンジン設定は2016 Late、2017 Earlyともに全く同じにした。
検討局面
・やねうら王2016 Lateの場合
NPS 12688kN/sec
CPU使用率
結果
Dualコアを搭載していても、片方のコアしか使用されず、コアが余ってしまっているため思うほどNPSが伸びない。
・やねうら王2017 Earlyの場合
NPS 23560kN/sec
CPU使用率
結果
NPSがLateから飛躍的に上昇。CPU使用率を見てもDualコアが全て使われており、理想的な検討の環境だ。
まとめ
今までのWindowsの場合、論理コアが64を超えていると、プロセッサグループを2つ作っていた。よってWindowsだと1つのソフトから最大で論理64コアまでしか使えなかった。
↓やねうらおさんの記事参照
yaneuraou.yaneu.com yaneuraou.yaneu.com今回の改良により、コンピュータ将棋を検討する者にとっては全てのコアを使い切れるという最高の環境が出来上がったと言える。対応して下さったやねうらおさんには感謝しかない。
これからはこのやねうら王2017 Earlyを使って将棋の研究に邁進していきたい。
↓参考書籍
私はこの本でCPUの勉強をしました。基礎からわかりやすく説明されています。