コンピュータ将棋研究Blog

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AperySD5の評価関数をやねうら王で使えるように変換する方法

やり方のまとめ

表題の方法を簡単にまとめておきます。

参考になれば幸いです。

※私が成功したやり方なのでこの方法が最善かはわかりません。

11/13追記

平岡さんがやねうら王に対応する正規版の評価関数を公開してくださりました。

このツイートのリンク先からダウンロードできます。 

導入方法の手順

①やねうら王をダウンロード(11/12現在の最新はV4.79)

https://github.com/yaneurao/YaneuraOu/releases

展開してからYaneuraOu-2017-early_KPPT_V479フォルダ内にevalというフォルダを作成する。

同じくYaneuraOu-2017-early_KPPT_V479フォルダ内にbookファルダを作り、standard_book.dbを配置(これは任意)

YaneuraOu-2017-early-learnを起動

ゼロクリアされた評価関数ファイルを作成する。

②コマンド画面で次の順に入力していく。(一行ずつ)

EvalDir xyz  

SkipLoadingEval true  

isready

EvalSaveDir eval_zero  

test evalsave  

これでeval_zeroフォルダにゼロクリアされた評価関数ファイルが保存される。

③YaneuraOu-2017-early_KPPT_V479フォルダ内のevalフォルダの中にelmo_apery27フォルダを作り、さきほど作成したKK_synthesized.binを配置する。

④YaneuraOu-2017-early-learnを起動

 コマンド画面で次の順に入力していく。(一行ずつ)

SkipLoadingEval true

test evalconvert kppt32 eval/elmo_apery27 kppt16 eval/elmo_yane27

新たにelmo_yane27フォルダに生成されたKK_synthesized.binを切り取りして、

elmo_apery27に貼り付け(置き換え)。

⑤AperySD5をダウンロード

https://hiraokatakuya.github.io/apery/

binフォルダの20171106フォルダからKKP.bin、KPP.binをコピー。

elmo_apery27フォルダに貼り付けする。

KKP.bin、KPP.binをそれぞれKKP_synthesized.bin、KPP_synthesized.binにリネームする。

⑥YaneuraOu-2017-early-learnを起動

コマンド画面で

SkipLoadingEval true(※環境によってはこの一行が必要なようです)

test evalconvert kppt16 eval/elmo_apery27 kppt32 eval/elmo_yane27

と入力する。(一行ずつ)

converting....done.

と表示されれば成功。

elmo_yane27フォルダに3つのファイルができている。

⑦作成された3つのファイル(KK、KKP、KPP)をやねうら王のevalフォルダ内に貼り付け(置き換え)れば完成となる。

※KKは生成した0ベースのものの方がいいかもしれない。要検証。

11/13追記

Twitterで平岡さんよりリプいただきました。

よってKKは上で生成した0ベースのものを使用するのが良いようです。

コマンド画面の参照例

f:id:fg_fan7:20171112212500j:plain

以上となります。