はじめに
タップダイス氏、信玄氏によるトマホーク戦法の最新の戦術書、「トマホーク解体新書」が期間限定で無料キャンペーンとなっている。
無料期間は
2017年10月29日16時~同年10月30日15時59分
(※本の無料キャンペーンは微妙に時間ズレるかもしれません。)
とのこと。
アマチュアが電子書籍で戦術書を発刊するという意欲的な試みを続けてきたタップダイス氏。
これまで、
といった主に三間飛車にし、居飛車穴熊を急戦で迎え撃つ「トマホーク」と呼ばれる戦法の戦術書を発表してきた。
そして最新刊である、
は、今までのトマホーク戦法の集大成と呼べる内容となっている。
次節で大まかに「トマホーク」について説明してみたいと思う。
トマホークとは?
前節でも少し説明したが、「トマホーク」は三間飛車の天敵である「居飛車穴熊」を独特な駒組み(端桂からの急戦)で攻め潰そうとする超攻撃的な戦法だ。
以前にも紹介したことがあるが、floodgateであのponanzaが指しているほどの有力な戦法である。
Titanda_L vs. ponanza-990XEE (2014-04-25 17:30)
トマホークには様々な形があるが、今回は上図の将棋を紹介する。
「トマホーク解体新書」にもこの局面は詳細に解説されている。
上図から1.▲9六歩 2.▲8七銀 3.▲8七金 4.▲7五歩がそれぞれ解説されている。
中でも4.▲7五歩が居飛車最有力の一手となり、それに対する△5一玉!(下図)が、
信玄流△5一玉として多くのページを割かれて解説されている。
※これは信玄氏とponanzaが別ルートで同一の研究手順を発見したと考えるのが自然です。
ここまでひとつひとつの先手の指し手に対する応手を丁寧に解説している本は希少であり、タップダイス氏、信玄氏の渾身の作品となっている。
この△5一玉の要旨は
・玉を居玉に戻すことで飛車の横効きを通し、玉頭攻めに飛車を参加させる
という点にある。
曰く、手損よりも効率の価値が非常に高いという大局観に基づいているのだ。
floodgateの実戦では上図から▲5五角△8二銀▲5九金と本譜は進んだが、もちろんその局面も「トマホーク解体新書」では解説されている。
その後の手順はこの将棋と本書の解説の指し手とでは若干異なるが、その点も比較しつつ研究してみると面白いし理解が深まるだろう。
とにかくこの内容で無料は凄い
今までの「トマホーク」の集大成と呼べる本作品。
なんとページ数は552ページにも及び、居飛車側の様々な対策に対してひとつひとつ丁寧にそして深く研究し尽くされている。
本書の内容を完全にマスターし、実戦を重ねればノーマル三間飛車の天敵とも言えるあの「居飛車穴熊」がむしろありがたいとさえ思えるようになるだろう。
タップダイス氏、及び信玄氏の魂が込められたこの一冊が期間限定で無料で手に入るとは本当に凄いことである。
まだ手に入れていない方は是非この機会に本書をダウンロードして「トマホーク」という大きな可能性を秘めた戦法を知るきっかけにしていただきたいと思う。
↓ダウンロードは以下のリンクから
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