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コンピュータ将棋研究Blog

Twitterアカウントsuimon@floodgate_fanによるコンピュータ将棋研究ブログです。

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角換わり▲4五桂、△6五桂速攻について その②

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その①では角換わり▲4五桂速攻の対居玉+△4四銀対居玉+△2二銀についての基本的な攻め筋を見てきた。

www.fgfan7.com

 今回は復習として対居玉+△4四銀の形をもう一度おさらいしようと思う。

事例(対居玉+△4四銀

将棋ウォーズ棋譜(Pona2015九段対shota128五段)

(初手からの指し手)

▲2六歩 △3四歩 ▲4八銀 △8四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △2二銀 ▲3三角成 △同 銀 ▲8八銀 △9四歩 ▲7七銀 △9五歩 ▲3六歩 △7二銀 ▲6八玉 △3二金 ▲4六歩 △7四歩 ▲3七桂 △6四歩 ▲4五桂 △4四銀(下図)

f:id:fg_fan7:20170103191506p:plain

後手は端に2手かけている為、中央が手薄になっている。

ここは一気に決めるチャンスだ。

(上図からの指し手)

▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲3四飛 △6三銀 ▲4四飛 △同 歩 ▲5三桂成

(下図)

f:id:fg_fan7:20170103191654p:plain

2筋の歩を切り、▲3四飛が習いのある筋。△6三銀と飛車で金にヒモをつけたのに対して、▲4四飛 △同 歩 ▲5三桂成がこの戦法で頻出する筋である。

上図は5三に桂馬が成り込み大成功の図だが、意外とこの後の攻め方が知られていないのでこの先の進行も見てみよう。

(上図からの指し手)

△5二銀 ▲同成桂 △同 玉 ▲1六角(途中図)

f:id:fg_fan7:20170103192124p:plain

△5一玉 ▲2二歩 △同 金 ▲5三銀 △3二金 ▲6一角成 △同 玉 ▲8三銀 △5二飛 ▲6三金 △5三飛 ▲同 金 △7一角 ▲4一飛 △5一歩 ▲6三金まで53手で先手の勝ち

△5二銀 ▲同成桂 △同 玉と進んだ局面で▲1六角(途中図)が好打。

自陣の金にヒモをつけつつ、王手で6一の金をも狙う一石三鳥の一手だ。

この角打ちはこの戦法でよく出る筋なのでこの際、覚えておこう。

▲2二歩 △同 金 ▲5三銀と中央に狙いを定め、以下寄り筋となった。

参考棋譜1(対居玉+△4四銀)

将棋ウォーズ棋譜(2016Pona九段対chase0914五段)

f:id:fg_fan7:20170103192745p:plain

序盤で▲4五桂を防ごうと△4四歩と止めても▲4五歩からの仕掛けが成立する。

f:id:fg_fan7:20170103192859p:plain

この▲6六角打が急所。△4三歩は▲5三桂成△同銀▲1一角成だし、△2二角も▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛で後手陣は収拾がつかない。

参考棋譜2(対居玉+△4四銀)

将棋ウォーズ棋譜(2016Pona九段対Herbivore_2000三段)

f:id:fg_fan7:20170103193945p:plain

この戦法は金銀にヒモが付くことが理由で▲5八玉型とも相性が良い。

単騎の桂跳ねから▲3四飛と横歩を取った上図は後手は受けが困難になっている。

この瞬間が飛車の横利きが効いていないのが痛いのだ。

参考棋譜3(対居玉+△4四銀)

将棋ウォーズ棋譜(2016Pona九段対otthander五段)

f:id:fg_fan7:20170103194547p:plain

この局面もやはり5二の金が飛車の横利きを遮断してしまっているためにきれいに技がかかった。

以下は△4三金右に▲4四飛 △同 金 ▲5三桂成となって大成功。

参考棋譜4(対居玉+△4四銀)

f:id:fg_fan7:20170103195212p:plain

早繰り銀に対してもこの▲4五桂速攻は有力である。

狙うタイミングとしては△7五同銀と取ってきた局面がいい。

上図から△同銀▲5五角と進めば飛車、香両取りとなり切り返しに成功した格好だ。

参考棋譜5(対居玉+△4四銀)

将棋ウォーズ棋譜(2016Pona九段対ryu_jiro三段)

f:id:fg_fan7:20170103195756p:plain

棒銀に対しても▲4五桂速攻は有力だ。上図から△3三桂は▲4四飛△同歩▲5三桂成、△4二玉には▲6六角打としておいて次に▲4四飛△同歩▲同角の攻めを狙うのがいいだろう。

参考棋譜6(対居玉+△4四銀)

将棋ウォーズ棋譜(2016Pona九段対BREITLING1884五段)

f:id:fg_fan7:20170103200343p:plain

▲3四飛に対して△4二玉と受けるのは▲2二歩が痛打となる。

以下△3三桂には▲2一歩成としておいて、△2五角 ▲3三桂成 △同 金 ▲同飛成 △同 銀 ▲3五金

と打ってきた角を目標に攻めていく要領だ。

参考棋譜7(対居玉+△4四銀)

参考棋譜8(対居玉+△4四銀)

将棋ウォーズ棋譜(Pona2015九段対miya_with_r九段)

f:id:fg_fan7:20170103201336p:plain

対棒銀。△2二歩と低く受ける形には▲1五角~▲2六角とスイッチバック。

参考棋譜9(対居玉+△4四銀)※先後逆

参考棋譜10(対居玉+△4四銀)※先後逆

将棋ウォーズ棋譜(zerudan四段対GoldPona十段)

f:id:fg_fan7:20170103201938p:plain

▲2九飛型には△8六歩。ここで▲5五角打には△7三角打としておく。

▲同歩△同飛▲8七歩には△8一飛と引いておいて後手満足の分かれ。

【対居玉+△4四銀のまとめ】

攻めパターン①→▲4四飛 △同 歩 ▲5三桂成

攻めパターン②△4四銀を狙っての▲6六角打

攻めパターン➂→早繰り銀には▲5五角を狙う

その他よく出る筋→▲1六角打、▲2二歩、▲3四飛~▲2四歩~▲2四同飛~▲2九飛

角換わり▲4五桂速攻に対して居玉+△4四銀の展開はどうも後手不満の展開になりやすいように思う。

次回(その➂)は対居玉+△2二銀の復習と後手のその他の形(その④で)をみていきたいと思う。