コンピュータ将棋研究Blog

Twitterアカウントsuimon@floodgate_fanによるコンピュータ将棋研究ブログです。

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ーおすすめ記事ー

角換わり腰掛け銀新型同型における千日手問題について

最近の角換わり腰掛け銀の将棋は人間、ソフトを問わず4八金、2九飛型の将棋がメインになりつつある。 それに対して相手側は5二金、8二飛型で迎え撃つのもあるが、同型の6二金、8一飛型にする手法が増えてきている。(これを暫定的に角換わり腰掛け銀新型同型…

角換わり▲4五桂、△6五桂速攻について その4~最強の△4二玉型~

はじめに 今まで3回にわたってみてきた角換わりの▲4五桂速攻。 居玉+△2二銀、居玉+△4四銀、また後手の△6五桂速攻について様々な実戦例をもとにして検討してきた。 その4では後手のその他の形をみていきたいと思う。 はじめに 参考棋譜1(▲4八玉+▲…

SILENT_MAJORITY1.23公開

2017年1月4日、SILENT_MAJORITYの最新版がまたしても公開された。 https://github.com/Jangja/silent_majority/tree/1.2 更新履歴を見ると、「やねうら王2017 Early」にて導入された、複数CPU搭載のときに全スレッドを使い切ることが出来るように対応したの…

角換わり▲4五桂、△6五桂速攻について その3

はじめに その1では角換わり▲4五桂速攻の対居玉+△4四銀と対居玉+△2二銀への基本的な攻め筋をみてきた。 www.fgfan7.com その2では対居玉+△4四銀の実戦例をみてきた。 www.fgfan7.com その3では対居玉+△2二銀の復習をponanzaの実戦を通してみてい…

角換わり▲4五桂、△6五桂速攻について その2

はじめに その1では角換わり▲4五桂速攻の対居玉+△4四銀と対居玉+△2二銀についての基本的な攻め筋を見てきた。 www.fgfan7.com 今回は復習として対居玉+△4四銀の形をもう一度おさらいしようと思う。 はじめに 実戦例その1(対居玉+△4四銀)▲4四飛…

角換わり▲4五桂、△6五桂速攻について その1

はじめに 最近、角換わりの将棋において注目されている形がある。 それは下図のような単騎の▲4五桂の速攻である。 手数=27 ▲4五桂 まで 後手:後手 後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・v玉 ・ ・v桂v…

【寄せの手筋】コンピュータ将棋の矢倉囲い崩し△8六香

はじめに 2016年12/31に行われた、電王戦合議制マッチ2016(非公式戦)。 棋士軍のメンバーは森下卓九段、稲葉陽八段、斎藤慎太郎六段。 ソフト軍のメンバーはponanza、nozomi、大樹の枝。 この注目の一戦である話題になった一手が現れた。 それが下図の△8…

【完全版】Google AdSenseの審査に正式に合格しました!(2016/12/31)

※この記事は以前から書き溜めていた記事であり、Google AdSenseに合格したら公開する予定の記事でした。(12/8時点) ※12/29に審査完了のメールが来ました。(注 これは一次審査通過のメールでした。) ※12/31に二次審査通過しました。 長い道のりだった。 …

ponanzaの棋譜から作った新定跡ファイルの公開(2016/12/30版)

この一年間、コンピュータ将棋研究Blogを閲覧していただきありがとうございました。 そこで、読者の皆様に少し早めのお年玉をプレゼントする。 以前に公開したponanzaの定跡ファイルは2016/6/17までのデータだったので、 www.fgfan7.com さらにそこから2016/…

角換わり右玉対策ー中住まいバランス型ー

はじめに アマチュア間では根強い人気がある角換わり右玉。 今までも本Blogではその対策記事をいくつか書いてきた。 www.fgfan7.com www.fgfan7.com また、豊島の将棋 実戦と研究という棋書に載っている銀矢倉から穴熊に組み替える作戦も対角換わり右玉の作…

続・とっておきの振り飛車退治~ponanza流銀冠穴熊~

はじめに 以前に執筆したponanza流銀冠穴熊の記事は大きな反響があった。 www.fgfan7.com たくさんの方に興味を持っていただけたようで、プロ棋士の増田康宏四段にも興味を持っていただけたのを知ったときは嬉しかった。 @wakate_shogi 増田先生、はじめまし…

ponanzaに学ぶ、最大の難敵先手中飛車攻略その3

ponanzaに学ぶ、最大の難敵先手中飛車攻略その2では先手中飛車に対する基本図から▲5七銀の変化をみてきた。 今回のその3では基本図から▲6六歩の変化をみていきたいと思う。 これには⑴△7五歩と⑵△6四銀が有力手となる。順にみていこう。

橋本崇載八段著「棋士の一分 将棋界が変わるには」を読んで

本書に関して私が呟いたツイートのまとめです。 橋本さんの新書は買うと思います。余力があればレビューします。棋士の一分 将棋界が変わるには (角川新書) 新書 – 2016/12/10橋本 崇載 (著)— suimon (@floodgate_fan) 2016年12月7日 橋本八段の新書、半分く…

2016年を振り返って-Blog回顧録-

本記事では2016年に執筆した記事について月ごとに振り返りたいと思う。 当時書けなかった裏話なども交えて書いていきたい。 2016年1月 www.fgfan7.com アンチコンピュータ戦略についての考察。 この△5八角と打たせる作戦は初期の頃に発見された戦略である。 …